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好きなんです、七夕

【性別変更可】

あ、いらっしゃいませ!
そろそろお見えになるんじゃないかなって、思ってたんです。

はい、これ。今年の短冊。

お客様が毎年何を書くのか、実は、僕だけじゃなく、スタッフのみんなワクワクしているんですよ?

ああ、すみません。
人の願いを読むなんて、不躾ですよね。

でも、不可抗力なので、赦して下さい。

どうしても、目を惹くんですよ。

「家が欲しい」「結婚したい」「テストでいい点数を取りたい」「お金下さい」って云う短冊に紛れて、
「バケツプリンが食べたい!」ですよ?
その前は、「お風呂でスタツア」でしたっけ?これって、何かの作品のネタなんですか?

…可愛いなって…。
あっ、申し訳ございません。

え、えっと、ロイヤルミルクティーですよね?
生クリームは少し多めにサービスさせて頂きます。

…え?生き生きしている?僕が、ですか?
……そうかも知れません。好きなんです、七夕。

昔はこういった行事ものは、断トツでクリスマスが一番好きだったんですけど、
こういった職業柄、一ヶ月近く店内でクリスマスソングを延々と聴かされちゃうんですよ?
勘弁して下さいって感じです。

クリスマス当日に、「やっと終わった」ってホッとすらします。

あ、すみません。女性にこんな話、無粋でしたね。

だ、大丈夫ですよ!僕みたいにクリスマスが嫌いな男はきっと少数派でしょうから!

あ、で、ですね。同じように木に飾りを付けるお祭りなら、七夕の方が、好きだなって。

僕の願い事、ですか?

うーん…考えたこと無かったな…。
織り姫と彦星はあくまでお伽話の人物であって、神様ではありませんから、お願い事を聞き入れてくれそうには…。

あ……。

ち、違うんです!
えっと、…流れ星!流れ星にはちゃんとお祈りしますよ!

あ……えと……、なんか、申し訳ございません…。

はい、お察しの通り、恋人居なくて久しいです……。

……ありがとうございます。
短冊、お預かりしますね。あとで笹に…。

(好きな人、いたんだ…)
(両想いになれますように、かぁ…)

あの…星に願うよりも、
ご自分で云った方が、いいと思います。

初めてご来店されたときから、思ってましたけど、
人当たりも宜しいですし、
ご飯を美味しそうに召し上がりますし、
笑った時なんて、本当に可愛らしくて…。
あと、食べた後のテーブルも奇麗で、
も、もちろん、食べ方もすごく奇麗だと思います。

ご注文を悩んでいるお顔も、デザートを前にはしゃぐお姿も、
本当に可愛くて…!

あ、あな…、お客様に好きになって貰う男は幸せ者です。

ですから、

(どうせ遠い場所に行ってしまうなら)

どうか、星に願ってあやふやなんかにせず、

(せめて、月の、渡し船の役くらい)

直接、おっしゃったらいいと、

(演じさせて欲しい)

……僭越ながら、思う訳でして…。

………はい?

え、と…今、なんて…。

「好き」?僕が、ですか?

あ…え…あの…。
じゃあ、この短冊、飾らなくていいですよね?

これからは、僕に貴女の願いを叶えさせて下さい。

貴女を織り姫星なんかにしません。
ちゃんと、傍にいられるように、頑張りますから。

サムネイル 写真素材 足成 様
http://www.ashinari.com/

 

2013-06-30

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